完全自殺マニュアル著者:鶴見 済
販売元:太田出版
発売日:1993-07
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中学生の時にベストセラーになった本。
幸か不幸か,僕が生まれて初めてちゃんと読んだといいきれる活字の本。
(大学生になるまで本を読むことに対して楽しみを持つことはなかったので。)
自殺の方法について,様々な方法を,実行可能性・実行に伴う苦痛,
ある方法(たとえば首つり)を使った場合に,どのような苦痛を伴い,
どのようなプロセスを経て死へ至るのかということを科学的な見地から説明している本。
この本が出版された当時,この類の本が世の中に出回ることは,
ある種の自殺介助的な意味があるとして,メディアにバッシングを受けながらも,
ものすごく売れた本。
生命倫理的に賛否評論はあるものの,自分で命を絶つときのプロセスについて,
その仕組みがわかるという意味では価値のある本だと思う。
ただ,その価値がいいのかどうかは読者の判断次第の本。
ちなみにこの本によれば,
もっとも苦痛が少なく済む自殺の方法は「首つり」,
もっとも苦痛が大きい自殺の方法は「焼身」。
仮に僕が自殺するとしたら,超高層ビルからの飛び降りを選択すると思う。
地上に着く前に,おそらく意識はとんでいるだろうから。
淡々と各種自殺方法とその留意点について述べられているだけで,
自殺をするという選択についての倫理的問題点については触れられていないので,
逆に生きるということ,命を絶つということがどういう意味を持つのかを,
内省するヒントを良くも悪しくも与えてくれる本だとはいえそう。






